地方から進学や就職のために上京し、そのまま東京などの大都市圏に生活の拠点を持つようになったので、代々伝わるお墓の継承や管理が難しい、地元にずっと住んでいる場合でも経済的な事情からお墓の維持が難しいという人が増えています。そのようなお墓にまつわる問題を解消する手段として脚光を浴びるようになったのが、寺院や民間霊園が代わりにお墓の管理をしてくれる永代供養墓の存在です。墓じまいの為に必要な手続きをしてから、東京の寺院などに相談して永代供養を行うことになります。東京で永代供養を考える時に、まず理解しておきたいのが安置方法の種類です。
まず個別安置ですが、これは従来のお墓と似たものになっていて、カロートと呼ばれる納骨スペースに遺骨を安置します。大切な遺骨が、他人の遺骨と一緒に埋葬されることに抵抗がある人は、個別安置が可能かどうかを事前によく確認しておきましょう。個別安置方式であっても、場所にはやはり限りがあるので17回忌など一定期間経過すると合祀されるケースが多いことは覚えておく必要があります。複数の骨壺を同じエリアに集めて安置するタイプを、集合安置と呼びます。
遺族の意向で分骨したくなった場合などに対応しやすいメリットがあります。こちらの方法も一定期間後に合祀されるケースもあるので注意しましょう。合祀は、遺骨を骨壺から出した状態でまとめて安置する方法です。料金は他の方法よりもリーズナブルになっているところが多いという特徴があります。